恋の魔法
魔法
「…っ好きに決まってんじゃん」
認めちゃったー
「言ったね…、告白できないんだろ?勇気がなくて」
そんなことまで…?
「…」
「だからさ~、沙織に自信がついて告白できるように魔法かけてやりたいな…と思って、どう?いいアイディアでしょ?」
魔法?
アイディア?
「まったく意味がわからないんですけど…」
「告白したいんだろ?なら俺に少しの望みかけてみない?ずっとこのままでいるよりいいと思うけど…」
望み…
たぶんこいつの言う通りだと思う
「…うん」
気づいたら頷いていた。
「じゃ俺の言うこと聞いてね?
まずは今日の放課後教室で待ってて。
あとー蘭でいいから。じゃ放課後な?」
「ちょっ…待ってよ。
俺の言うことってなによ…」
蘭はそれだけ吐いて歩きながら
私に手を振って行ってしまった。
意味がわからない…
あんな魔法かけてあげるなんて言葉に頷いて私バカみたい…