恋の魔法
「ちょっと!なにここ?」
「美容院だけど?」
私達が立っている目の前には
透明なガラス張りで
外から店内が見えるようになっているおしゃれな美容院がみえる。
「いやいや、それはわかるけどさ、ここ超有名じゃん。」
だって予約1年待ちだし…
「えっ…地味な沙織ちゃんでも知ってるの?」
そりゃ地味かもしれないけど
何気に失礼すぎるわ!
友達が話してるのよく聞くし、私だって知ってますよ。
「知ってますっ!
でも、なんで1年待ちなのに
来てんの?ここ予約だし無理だよ?」
「そんくらい、わかってるっつーの。俺んちさ知ってる?」
はっ?
「蘭の家なんて知らないよ」
「だよな。俺んち財閥だからさ電話すれば優先してくれんのー。お得意様だし、姉貴が」
すご!
お姉ちゃんいたんだ。
「財閥なんだね…
なんかすごい。ありがとう」
「あっ…あぁ」
あれ?顔真っ赤~
「顔真っ赤だね」
「うるせぇ、…行くよ」
「うん」
そして私達は
お店の中に入った