恋の魔法
「蘭に見せに行っていいですか?」
「ダメよ」
「え、なんでですか」
「もっと可愛くするのよ、付いて来てちょうだいね」
「あっ…はい」
そして最後に
付いて行った場所は
綺麗にたくさんのメイク道具が並べてあった。
「すごい…」
「まぁ、美容院だからね。今からメイクもするからね」
生まれて初めての
メイクでワクワクとドキドキがあってすごい楽しみだった。
「じゃあ鼻の先見てて」
そう言われて30分ほど
鼻の先を見ていた。
「完成っと…」
鏡を見ると、自分とは思えないくらい変わっていた。
瞼にはキラキラしたピンクのアイシャドーがうっすら付いてて、ラインも真っ直ぐ綺麗に引かれた下にはビューラーでカールされた睫毛に程よくマスカラが塗られていた。
頬にも薄くチークが付けてあり、唇は下唇にだけラメ入りのピンクのグロスでぷるぷるになっていた。
ナチュラルだけど上品で
さすがプロだと思った。