恋の魔法
ジーッ
あれ?
またこの視線…
そう思って鏡を見てみると
昴がソファーに座りながら
私を見ていた。
ホントさっきから
なんなんだろう…
「昴?」
「え?」
「いや、え?じゃなくて」
「もう言うわ」
「?うん」
「昨日の夜は、スルーしてたけどさ姉ちゃん髪染めてるし化粧してるしスカートの丈も短けぇし姉ちゃんのくせになんか色気出てるし…なにこの変わりよう」
「だよね…お姉ちゃんもびっくり。昨日ね魔法使いが現れたの」
「は?姉ちゃんついに頭壊れた?」
ひどい…
本当にお姉ちゃん泣きますよ…
「壊れてないし!ねぇ…可愛い?」
「まっ…まぁ前よりは可愛いんじゃね?」
きゅーん
「お姉ちゃん、きゅーんだよ。昴大好き~」
ギューッ
昴が可愛くて後ろから抱きついた。
「やっ…やめろよ!」
思いっきり振り払われた。
ガーン…
「ごめんね…可愛くて、つい。もう言わないから」
「む、」
「む?」
「む…胸が当たってたから…」
顔を真っ赤にしながらそう言う昴。
きゅーん
きゅーん
きゅーん
やばいです…
水樹沙織ただいま
きゅーん花火どっかーんです。
「てか、姉ちゃん鼻血出てんぞ」
ティッシュを持ってきてくれる昴。