ともだちってなんだろう
クラスのみんなが、
あたしを試すような
視線を向けていることに
気付いたから。
みんな、倒れた如月さんのことなんか
気にも留めていない。
〝空気…読めるよね?〟
〝あんたの態度によっては…さ?〟
そんな空気をあたしは瞬間的に感じ取り、
何も見なかったことにして
ノートに視線を移した。
先生でさえも、何も見なかった事にして
授業を続行している。
如月さんに対する「大丈夫?」の
言葉もなしだ。
あたしは、弱いかもしれない。
けれど…
大人から見たら
〝なんて卑怯な〟
って言われるかもしれない。