ともだちってなんだろう
* * *
結局クラスの半数以上が
参加することになり、
店員さんに愛美がお願いして、
机を4,5個くっつけさせてもらい、
店の一部が貸切状態になった。
あたしがお店に着いたとき、
まだあまり人はいなかった。
進んで幹事役を引き受けた愛美に
悪いかなと思い、
早めにお店に行ったのだ。
…如月さんは、来てくれるだろうか。
どうしてあたしは
あんなことを言ってしまったのだろうか。
今更ながら、
少し後悔してしまう自分もいた。
「あ、真由ちゃん!早いね?」
そう声をかけてくれたのは、
クラス委員の女の子。
「ユリちゃん…だよね?」
「うん!
わ、名前覚えてくれたんだね!嬉しい!」
ユリちゃんは本当に
おしとやかという言葉が似合う、
『女の子』という感じの女の子だ。
「…ごめんね?」
突然謝られて、
あたしはわけがわからない。