ともだちってなんだろう
ワイワイ、ガヤガヤ。
そんな感じの慣れない教室。
あたしを中心にして机の周りに
円ができている。
明るいクラスだなあ…。
ここに来られてよかったかも…?
ふと人の間から周りを見ると、
輪に入っていない子が…一人。
如月…沙羅さん―――――――
「…真由?」
「え、や、なんにもない」
愛美はあたしの隣にしゃがんで
あたしに目線を合わせ
さっきあたしが見ていた…
如月さんの方を
みて、クスッと笑う。
「なんで輪に入ってこないのかな?
って思ったんでしょ」
「えっと…うん」
あたしは観念したようにしぶしぶ頷いた。
「あい…あの子はちょっと暗いから…さ?
たぶん、話しかけても返事
しないんじゃないかな?」
愛美が小声であたしに囁く。
「あ、そうなんだ?」
つられてあたしも小声で返す。