Voice


廊下へ行くと

そこには愛しい彼の姿があった


慌てて彼の所に行く

(だ、大丈夫?)


すると彼はにっこり笑った

「ゆきちゃんだね?
ありがとう、大丈夫だよ」



びっくりした

だって彼は目が見えないのに





すると彼はこういった





「匂いで分かるんだ

この匂いはゆきちゃんだってね」






そうなんだ…




って私一体どんな匂いなの?






自分の匂いを嗅いでいると


クスクス…と笑い声が聞こえた




< 14 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop