秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
そおだわ。
泣いたり謝ったりしてる場合ではないわ。
「坂本さん、梨音達お部屋にいる?」
「はい? …あ、はい!」
わお❤
ごめん…! 色々と後でね…!?
「ああ! お嬢様!?Σ ど、どちらに…ってお子は!? お子…」
「大丈夫~走らないから~」
それより早く部屋に行きたいのだ。
梨音や…琥珀に会わなきゃ。
「かっくん、梨音がきっと待ってるから抱っこしてあげてよ」
「ああ…そういえば」
後ろをついて来ていたかっくんの背中を押して、部屋の扉を開けさせた。
「わんわんっ!」
「おー梨音」
「きゅうっ、きゅう…」
「よしよし…」
開けるなり飛びついてきた梨音の体をわしゃわしゃっと撫でるかっくんは、とてもあったかい表情だった。
なんか…近い将来、こんな顔で赤ちゃん抱っこするのかなーって想像すると…むふふっと笑いが止まらなかった。
「わふっ」
「ん? 琥珀」
―わうっ
「……ん?」