秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
ぐずぐず泣いているうちにも野木さんは静かに着陸を果たし、真っ昼間の日本に到着した。
「…ねえ、本当に直行?」
「……」
今…学校、授業真っ最中ですよね。
見つかると面倒なんでは?
「…いいだろもう。なんでも」
「なんでも!?Σ」
なんでもいいって今言った!
この人投げやりになってる!
「ママ達のとこには行かないの?」
「そりゃ後だ」
ちっ。つまんなーい。
「じゃあみんなは、野木さんと一緒に待っててね」
「くう、くう…」
「ダメよ梨音、かっくんはまおのなんだか…じゃなくて一緒には行けないのよ」
「本音が見えたぞ今」
あらいやだ。
なんのことかしら。
「んーじゃこの子達頼むわね野木さん」
「はっ。お任せください」
ここから学校までは、歩いていくと二、三十分ほど。
歩けない距離ではない(ようになった)。
だけど…。
「タクシー拾うに決まってんだろが」
「はい…」
かっくんは過保護です。