秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
―――……
「いやーうまくいったねっ」
「…お前本当に顔に合わないことするな」
言い出しっぺのあなたが呆れ顔する資格はありませんわよ。
おほほっ。
「浸ってねぇで早く行くぞ。意味なくなる」
「はーい」
後ろを振り返ると、半ば無理やり追い出した三人が追われているのが辛うじて見えた。
みんなっ…! わたしのためにありがとう…!
ぱんっと両手を合わせてから、かっくんのあとに続いた。
「あとで迷惑こうむるのは俺だぞ…」
「まおが守ってあげようか❤」
むふふっと笑いながらかっくんの腕に手を回した。
―コンコン
「失礼しまーす」
すぐに辿り着いた理事長室とやら。
ノックをして入った。
「真裕ちゃん! 本当に無事で…! ああっ、よかったっっ!!」
「はい、無事ですぅ❤」
この理事長と担任とバイオリン科の担任だけは知ってるんだよね、あたしのこと。
おいおいと泣きながら喜んでくれた。
「あのーそれでお話が…」
「ん? ……あああっ!! ほ、星野くん!?!?」