秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
「……」
「あたしはまおのほうが愛されてると思うぅ❤」
「あらやだそう見える?」
それはそれでいいかもぉ❤
うふふふふっ。
含み笑いを漏らしながら歩くあたしは、自分でも気持ち悪いなと思った。
「もう行っちゃうの?」
「ううん、かっくん家に寄ってくの」
「そっかぁ。義実家だものね」
「まね」
でも…大丈夫かしら。
あたしが行っても…。
「だぁいじょうぶ大丈夫! 藤峰家の威力はハンパないから」
「…どおいう意味」
「まっ、いってらっしゃい。今度こそしばらくさよならね」
「そうだねー…ウィーンに行っちゃうもの」
「赤ちゃん産まれたら、一度は絶対来なさいよね」
「もちろん」
頷いて笑いかけ、あたし達はりんりん達と別れた。
「じゃね!」
学校の校門を出る時、あたし達を見送っているのが三人だけじゃないことに気付いた。
「…みんなみてる」
「そりゃ気になるだろ」
「……そおかしら」