秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
楓、六年分の愛
この人はね。
かっこよくてすてきで超男前でイケメンでもう言うことなしなんだけどね。
こう見えて照れ屋だからね。
こういう反応をするときは、大概恥ずかしくて言えないことがあるんだよ。
「言ってごらんよ~❤」
「だからなにもねぇよ」
「うそばっか」
「……」
ほら黙った。
うそつけないんだよかっくん、まおに。
「もう~いいじゃんちょっとくらい教えてくれたって」
大体、何も言わずに勝手に決めちゃったのはそっちなんだから。
少しくらい言う義務はあると思う。
「……そりゃ…あれだ。……お前と子供のために仕事を…?」
「金ならあるぜっ」
「……」
「……ごめんなさい」
「当然だ」
「…てかさ。それさっきしゅっちゃん達が言ってたことだよね。そしてそのときあなた『あ、そうだった』みたいな反応したよね」
「……」
やっぱりうそか!!Σ
どっちにしても会社は継ぐことになるけど、それにしてもうそか!!Σ
「そんなさ、隠されたら気になるじゃん!」
文句を言い続けていたら、結局学校からかっくんの家まで歩いて来てしまった。