秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
まずそこからして反省すべきであって、何も言う権利などないことを思い出し、ため息をついた。
「?」
「…ま、いいけどな」
そりゃあ…無垢なこいつに手を出したのは、未だにこう……罪悪感が残るし、こんな不安定な状態にしてしまったのも結局は俺なわけだから、どうしても反省がある。
でも…。
「あ~あ~。かっくんと二人で過ごすのもいいけどー…早く赤ちゃんに会いたいな。…ね!」
そう言って嬉しそうに笑いながら俺を見上げる真裕を見ると、まあいいんじゃないかと思ってしまう。
相当に精神的に負担をかけたことはいつも念頭に残るが、子どもが出来たのはやっぱり嬉しかった。
なにより、嬉しそうな真裕を見るのが……嬉しかったんだ。
「ねえねえ、カナダでお買い物できる?」
「ん? ああ……できるよ。行くか」
「行く!! あのね、まおね、あれも欲しい! なに? くるみ割り人形?」
「それは曲だΣ」
「あ、おくるみ」
「どこをどう間違えたらそれがくるみ割り人形になるんだよ…」
「あとね、あとね、こーんなベッド。こんな形で、ゆらゆらするやつ」
「全然分からん」
「えー? 見れば分かるよ。……あ、それとくまさんの耳がついた服も可愛いよね」
「耳って…」
「あとお馬さんのー……メリーコースター?」
「ジェットコースターと合体したなΣ遊園地かΣ」
…我ながら…夫婦漫才と言われるのも無理はないと、少し思った。