秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
――真裕サイド――
「えーっと…どこだっけー」
「住所知ってたんじゃないのか」
知っていますわよ。
けどさ、だからって実際歩いて辿りつけるわけないじゃない。
「……」
「しょうがないなー野木さん呼ぼっと」
もうなくなってしまったアイスのカップを捨てるゴミ箱も捜しながら、片手で携帯をまさぐった……のだけど。
「…ねえあなた」
「はあ?」
「わたし、携帯置いてきたわ❤」
「……はあ…?」
うふふありえない❤
わたしったら、荷物ぜぇんぶ置いて財布だけ持ってきちゃった❤
その中に携帯入れてたことも忘れてたわ❤
うふふふふ❤
「ハア……」
「ため息つくなΣ」
あたしだってため息つきたいわΣ
「ほら」
呆れながらも、かっくんは自分の携帯を差し出した。
だけど…。
「番号知らないし…」
「…てめはっ倒すぞ」
「かてーないぼおりょく…! 我が子が危険…!」
「……」