秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
ていうか、似てるって言われない?って聞かれるってことは、彼女は似てるって思ったってことだよね。
それ危険だよね。
早くこの場去ったほうがいいよね。
「かっくん……まお疲れた。帰る。寝る。その前にあい…」
「バカかお前はΣあんま言うんじゃねぇよ」
愛を確認し合うの…!
…って言おうとしただけなのに…!
「琥珀も疲れたってー…。ねえ?」
「わーふっ」
「ほら!」
「ねえ、この子やっぱ犬語分かるわけ…?」
「いや、違うんじゃね?」
見ているとどことなくりんりん達を思い出す彼らに一礼し、あたし達は野木さんが来るであろう場所まで少し歩いた。
「…なに今の綺麗なお辞儀…」
「なんか上品だし、ひょっとしてお嬢様かも…」
「でもそんな感じのキャラじゃなかったよ」
「そんなんいくらでも作れるだろ」
ああっ。そうだわ!
いいことを思い出したわ! 教えてあげなくっちゃ。
「カナダは、フランス語圏でもありますよ❤」
「へ?」
「フラ…って…」
英語、喋れないとかって怒ってたもんね。
フランス語なら得意分野。
なんせ、日本語よりなじみあるからね。
「かっくん、まおここでも生きていけるかも!」
「そうでもねぇんじゃね?」