秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
――真裕サイド――
「…な、なるほど…」
かっくんから、一日で帰ってきたからくりを聞いて思わずうなずいた。
だって父様のすることだもん。そんなことだろうと思ってた。納得。
「それは俺も納得だがな」
「うん。だよね」
「一つどうしても納得できないんだが」
「ええ!? なにが!?」
「お前がなんで俺の上に座ってんのかってとこだ」
「…………え? なんか変…?」
「真顔で人を疑うなΣ明らかにお前だ変なのはΣ」
そんなばかな。
だってほら。
「琥珀だってまおの上にいるじゃない」
「だからかΣいつもより重いのは!」
「そんな変わんないでしょー」
「慣れてるか慣れてないかで感じ方が違うんだよ」
ほお。
よく分からん。
「まあなにはともあれ、すぐ帰って来てくれてよかったにゃん❤」
「しばらくはカナダを出ないと思う」
「ほんとー?」
「ああ…」
ぽんっとあたしの頭に手を置いて頷いたかっくんに抱きついた。