秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*

「書いてあるだろ」


「メリー? セットなの?」


「別々に値札ついてるけど」


これいるよねー絶対いるよねー。

こないだ買ったやつはほら、また別物だし。


「じゃあまずこれ。どれにしよう?」


この店に入ると途端に気まずそうになるかっくんをおいて、あたしはベッドとメリーとやらを探しだした。

今日買うのは大きいもの。

あとは、布団と赤ちゃん用のタンスと小物入れとか買うの。

当然お洋服も❤


「楽し♪」


思わずふふっと笑みを漏らした。


「…ったく…」


隣で呆れたような微笑みで呟くかっくんだったけど、なんだかんだで興味ありげなのでよしとしよう。


「…あ、本も買おう」


すっかりご機嫌なあたしは忘れていた。

というかもともとあんまり記憶に残っていなかった。

“彼ら”の存在を…。



「あーも楽しかった❤」


一時間後、とっても気分よくお店を出たあたし。

かっくんはいい加減疲れたみたいだったけど。


「なんだかんだ金持ちの娘だなお前やっぱ…」


「ん?」


「別に…」


いやもういっぱいお買いものしましたよ。

あたしゃ満足ですよ❤


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