秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
トラブルメーカー☆父
「大丈夫かまお!?」
「大丈夫ー…」
びっくりー。
なんかが急に目の前に出てきたの。
かっくんは珍しく少し焦った様子だったけど、そこはさすが。
日本語が聞こえたため咄嗟に「真裕」と言いかけたのを「まお」と改めた。
……日本語?
「あれ…あんた達こないだの…!」
「失礼カップル!」
「あーちゃん失礼なのはこっちよ!」
「………誰だっけ」
「やっぱ失礼じゃんΣ」
見覚えがあるといえばある気がする。
だけど気のせいだと言ってしまえばそれまでな気もする。
「?」
「だから言ったろうが。俺より前を歩くな危なっかしい」
「ごめんなさいーだ」
一瞬首を傾げたけど、かっくんはまったく彼らを気にする様子がないので、やっぱり気のせいなんだと思って振り返った。
「ねえやっぱ失礼でしょ!? こらちょっと優衣っ」
「そ、そんなのあたしに言われたって…」
「いやーやっぱ縁あるよな! こう何度も偶然が重なるとさー。な?」
「お互い似たような場所うろついてるからじゃねーの?」
えーっと…これってもう行っていいの?
一応謝っていこうか。
「すみませんでした…?」