秘密のMelo♪y⑥＊イギリス編＊

よし。

行こう。


「行…」


「あちょーっと」


「はい？」


かっくんの腕を引っ張りながら「行こう」って言おうと思ったら、見事にそれは遮られた。


「あ？　しつけぇなお前ら」


「やっぱ覚えてんじゃないの！　なんでそう無視できるわけー」


「あいにくこういう性分なんだよ」


「うっわ最低」


最低だとこの。

あたしのかっくんになに言うか。


「あーちゃんてば…！」


「あっ。顔その二！」


ああ、そうだ！　思い出した！


「地球外生命体とそのゆかいな仲間た…」


「だからお前黙れΣ俺の常識まで疑われるっつってんだろがΣ」


「ち、地球外生命た…！？」


「ゆかいな仲間達ってそれ俺ら？」


「じゃねーの？」


またこんなとこにいるなんて…きっと…。


「…よっぽど暇なのねぇ…」


「憐れむなΣ」


「ねえねえ顔その二さん、What your name?」