秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
―――……
そして帰宅後…。
父様がかっくんに渡したのは、意外にもまともなもので…仕事関係だった。
「意外ってコラΣ」
かっくん行っちゃうのかなーってちょっと心配になったけど、そうじゃなかったみたい。
「まったくもう…。いつからこんな冷たい子になったんだか…。ああ真琴やっ、真裕が真裕…がっ!?」
「あ、ごめん! 今のは本当につまずいた」
「おいおい気を付けろよ? 転んだらどうすんだ」
「父様がかばってくれた❤」
ガツンと思いっきり父様の足を蹴ってしまい、危うく倒れるとこだったのだけど、父様の顔に手をついたおかげで倒れずに済んだのだ。
「か…かばおうとしたわけじゃないけど…うん。よしとしよう…」
「ここ座ってな」
「はーい。お洋服見てよう❤」
さっき買った赤ちゃんのものをばっさと広げた。
「ちょ…まおや、ここに広げては…」
「これ可愛くない?」
「結局お前全部女物じゃねーか」
「でもこれはどっちでもいけると思う」
「一つだろ」
いいじゃんかよー。
赤ちゃんは男の子でもこんなの着たら可愛いんだよ(たぶん)。
「今日は実用品も買ったからいいでしょ?」
「そういう問題なのかは知らんが…」