秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*

―――……


そして帰宅後…。

父様がかっくんに渡したのは、意外にもまともなもので…仕事関係だった。


「意外ってコラΣ」


かっくん行っちゃうのかなーってちょっと心配になったけど、そうじゃなかったみたい。


「まったくもう…。いつからこんな冷たい子になったんだか…。ああ真琴やっ、真裕が真裕…がっ!?」


「あ、ごめん! 今のは本当につまずいた」


「おいおい気を付けろよ? 転んだらどうすんだ」


「父様がかばってくれた❤」


ガツンと思いっきり父様の足を蹴ってしまい、危うく倒れるとこだったのだけど、父様の顔に手をついたおかげで倒れずに済んだのだ。


「か…かばおうとしたわけじゃないけど…うん。よしとしよう…」


「ここ座ってな」


「はーい。お洋服見てよう❤」


さっき買った赤ちゃんのものをばっさと広げた。


「ちょ…まおや、ここに広げては…」


「これ可愛くない?」


「結局お前全部女物じゃねーか」


「でもこれはどっちでもいけると思う」


「一つだろ」


いいじゃんかよー。

赤ちゃんは男の子でもこんなの着たら可愛いんだよ(たぶん)。


「今日は実用品も買ったからいいでしょ?」


「そういう問題なのかは知らんが…」


< 275 / 279 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop