秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
真裕のあり得ない秘密!?
―――……
かっくんが目を覚まして数日が経った。
「…ハッ!!」
「はよ」
「…あ! かっくん!」
「ったくお前…いつまでそう言ってる気だ」
「だって…」
あたしは、眠って起きるたびにかっくんの存在を確認する。
だって怖いもん…。
起きたらいなかったら…って。
また眠ったままだったらって。
…だから一回、あたしのほうが早く起きたことがあって。
その時思わず…。
「かっくん~!」
ゆっさゆっさと肩を揺らして起こしてしまった。
「いてぇなお前…何すんだコラ」
って怒られたけど、あたしはもう夢じゃないことが嬉しくって嬉しくって…。
「かっくんーっ!」
また、抱きついて泣いてしまった。
よっこらしょとベッドによじ登って、かっくんの膝の上にちょこんと座る。
「ねえねえ、いつ退院できるの?」
「さあ…俺に聞かれても」
「えーっ。早くお買い物行きたいな」
「そのくらい別に行けばいいだろ?」
「かっくんいなきゃ意味ないよ」