秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
「そんならおいで❤」
「う…」
く、くそぅ。
…でもまあ…仕方ないか…。
のっそのっそと動き出したあたしを見て、かっくんがびっくり仰天。
「病院絡みで真裕が何の見返りもなく…」
「こればっかりはさすがに…ねえ?」
「いや…どれだよ」
「どれって赤ちゃんじゃん」
あたしもさすがに拒否できないっていうか。
やっぱり今までもあたし、食事もとらないわ精神ダメージも大きいわ眠らないわで、無理しまくってるからさー…。
「実は結構心配すぎて頭から離れなかったんだけど」
「え……ちょっとまってまお…なにがって…?」
「だから赤ちゃんだってば」
「は…?」
…あらいやだ。
かっくんたらそんな、すてきなお顔が台無しじゃん間抜けな顔して…。
よっこらしょとベッドを降りた。
「ああ、もう…。そんな飛び降りるんじゃない。まったく、前から言いたかったんだがお前、身重の体なんだからもそっと大事にしなさいよ」
「これでも十分気を付けて…」
「ちょっと待って!? パパ今なんてった!?」
「うわお…」
りんりんが急に叫んだ。
あんまりびっくりしたんで父様なんかにしがみついちゃったよ。