秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
そしてその大騒ぎの日からというもの。
みんなのあたしへの心配はただ事じゃなかった。
『あーっ、マヒロ! なにやってるの!』
「ん? リジュ…」
『貸してっ』
「あ」
……いや、あの…。
花瓶の水取り替えようと思っただけっていうかね…?
『絶対派手に転ぶんだから…』
「すっごく失礼Σ」
…まあいいか…。
ほんじゃーあたしはかっくんのとこに戻ろう。
「かっく~んっ❤」
―すたたたたっ
「走るなΣ転ぶでしょ!」
「だって早くかっくんに会いたいし…」
ていうかちょっとやそっと小走りしたくらいで…。
「あ、そおだ。飲み物買いに行こうと思ってたんだっけ」
花瓶はリジュが奪ってっちゃったし、このまま行こうーっと。
じどうはんばいきで買えるようになったんだからね!
すごいでしょ。
「たら~んら~んらんっ♪」
鼻歌歌いながら階段へ。たしかこの下だったはず。
「階段下りないの!!」
「わあ」