秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
ふっ…。
フラフラの愛する夫に突っ込んでくなんて…。
一生の不覚だわね、ふっ。
「まったく…いつでもどこでも絶好調で危なっかしいなお前」
「むう」
否定もできないため、唇を尖らせるだけ。
…否定できないって、それもまた悲しいね。
「ところでかっくんはなんでまたこんなとこに?」
ついこの間まで意識がなかった人だ。
起き上がるのだって辛いだろう。
「大丈夫?」
「突っ込んできながらよく言うな」
「……」
そりゃまあ…その通りですがね。
この人本当容赦ないよね。
……でもそこがいいの!!
それこそがマイダーリンなの!!
あたしもうっ…幸せすぎてどうしよう…!
「…お前が帰ってこないから探しに来ただけだ」
「…!」
「俺だって……お前がいなきゃ困るんだよ」
「……❤愛してる…❤」
本当に…本っっ当に、夢じゃないんだ…。
この人生きてるんだ…。
そう思うと、もうどうしていいか分かんないくらいの愛しさがこみあげてきて。
点滴にもたれかかるように立っているかっくんに、思わず抱きついた。