秘密のMelo♪y⑥*イギリス編*
「…っ…!」
しまっ…。
…本当に情けねぇな…。
力の抜けた真裕を支えきれずに片足をついた。
それでもちゃんと真裕は俺の中にいて。
少しだけ安心した。
「ほんとに大丈夫かおい…」
ぶっちゃけどうしていいか分からずに焦っていた。
真裕の顔色はもう真っ青を通り越して真っ白で。
体もだいぶと冷たかった。
「真裕」
呼びかけても、目は閉じてしまっていて返事はない。
せめてベッドに運んでやれりゃあ…。
そう思ったものの、今の俺では抱き上げることなんか到底できない。
かといってほぼ気を失っている状態のこいつが歩けるわけもないし…。
「……」
…どうしろと。
苦しげな…つらそうな表情の真裕を見ているとだんだん焦りが湧いてきて。
「真裕…」
―ガラッ
「真裕はいるかー?」
「…!」
…そこへものすごいタイミングではかったようにやってきたあいつが…シュンが、なんとなく後光が差して見えたのは、たぶん朝日のせいだろう。
「……なにやってんだおめェら」
「……見てわかんねぇか」
「無理だな」