白と黒、
第一章

入学式









――4月。



先日小学校を卒業したあたし、篠原夏目(シノハラナツメ)。



そして今日、公立の美之原中学(ミノハラ)に入学をした……。





待ちに待ったクラス発表…。



昇降口に貼ってあるクラス発表の紙を誰だろうって確認しに行ったんだ。




………でも




見た瞬間、ね…?



……そこで感じた感覚は



何だと思う?






――絶望だったんだよ。






小学生の時、仲が良かった人も
あたしだけぜーんぶ離れて、
更には敵対してたグループの奴と
一緒で後は誰も知らない。





「終わった。」




この一年は駄目だってそう思ったんだ




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