堕ちても君と
沈んだ顔のままルカに運ばれていき、ようやくたどり着いたのは。
「…すごい…」
真っ黒で、針山の中にそびえ立つ大きな城。
城から感じる大きな魔力にあてられて、気を抜けば意識を無くしそうだった。
そしてルカはよろよろとエントランスまで飛ぶと、力無く倒れてしまった。
異世界の住人と言えど、目の前で倒れられれば心配になるのは仕方ないこと。
私は恐る恐る彼に近寄り、けれど触れることは出来ずにただ突っ立っていた。
「…すごい…」
真っ黒で、針山の中にそびえ立つ大きな城。
城から感じる大きな魔力にあてられて、気を抜けば意識を無くしそうだった。
そしてルカはよろよろとエントランスまで飛ぶと、力無く倒れてしまった。
異世界の住人と言えど、目の前で倒れられれば心配になるのは仕方ないこと。
私は恐る恐る彼に近寄り、けれど触れることは出来ずにただ突っ立っていた。