堕ちても君と
「何をしている。突っ立っていないで早く入れ」







気が付けばいつの間にか後ろに、初めに会った悪魔が立っていた。







「あの…ルカさんが、」






「心配は無用だ。さっさと入れ」







ぴしゃりと言われ、しょげながら渋々歩き出す。







エントランスホールも、廊下も、全てが不気味な黒と赤で装飾されたこのお城。








私達にとっての神殿に近いものなのだろうか。







「ここだ。…待て、入る前にそこで止まれ。」
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