堕ちても君と
「ご覧になれば真偽が分かりますよ」
そう言って悪魔は私の前から退き、立ち位置的にアレンと向かい合う形になった。
それでも、アレンという悪魔からは随分離れた所に立っているのだけど。
「…本当、なのか」
カツ、と足音が響き始め、それが徐々に私の方へ近づいてくる。
それに比例して、私は落ち着きを取り戻していった。
私は、私が焦がれていた闇の世界へ誘われたのだから。
それを拒む理由がどこにあるだろうか。
そう言って悪魔は私の前から退き、立ち位置的にアレンと向かい合う形になった。
それでも、アレンという悪魔からは随分離れた所に立っているのだけど。
「…本当、なのか」
カツ、と足音が響き始め、それが徐々に私の方へ近づいてくる。
それに比例して、私は落ち着きを取り戻していった。
私は、私が焦がれていた闇の世界へ誘われたのだから。
それを拒む理由がどこにあるだろうか。