堕ちても君と
確かに天使は普通、少年や男性の容姿を持っている。






そして、稀に私の様な女の天使が現れる。






「どの様にして魔界へ降りて来たのだ?」






値踏みされるような感覚を不快に感じながら、赤い瞳を見据えて口を開く。






「分かりません。気づいたら、ここに」






素っ気なく返せば、不愉快に感じたのかアレンの眉間に皺が寄る。







そして、アレンがおもむろに私を触ろうとした。






…が。







「アレン様!危険ですので触れないで下さい!」
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