堕ちても君と
ムーラは一瞬目を細め、汚らわしい物を見る様な目で私を睨んだが、直ぐにそれは真顔に変わる。






「仰せのままに、我が王」






私達にとって最高位天使が絶対的存在であるように、アレンの命令にはどの悪魔も従うしかないらしい。






きっと彼のこの威圧的な雰囲気が、他の悪魔を寄せ付けないのだろう。




ルカが良い例だ。






2人でいる時はあんなに柔らかい雰囲気だったのに…。







「アレン…様。1つお聞きしても良いですか?」
< 29 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop