堕ちても君と
天界において、花は外見が美しい物ほど危ない。





そしてこの白い花は、触れることさえも禁じられている。






「まあ、勇気あるのね!是非食べてみせて欲しいわ」






天使が一歩下がり、私に道を開ける。







「さあ」







促されるままに私は花に近づき、そして躊躇いもなくそれを摘み取る。







「いただきます」







花を掴んだ時点で意識がふわふわとしていたが、意識を手放さないよう耐えながら花を口に運ぶ。
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