堕ちても君と
「口では何とでも言えるわ。まあ私が監視するから心配は無用ね…」





やっとムーラから解放され、ほっとしたものの力が入らない。






「すみません、肩を貸していただけますか…?」






意を決して頼んでみるものの、やはり彼女はどこまでも冷たい。






「ルカの事を聞きましたわ。私も貴方に触ったらどうなることやら…」






それに反論することは出来ず、仕方がないと自力で立ち壁に沿ってゆっくり歩いていく。
< 33 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop