堕ちても君と
「魔界…な…の?」






ふらつきながらも、正気を保つために自分を奮い立たせる。






魔界だなんて、そんなの天界で誰にも教わらなかった。






だけど、天界と相対的な場所は…魔界しか思い浮かばない。






頭をフル回転させてる途中カサッという音に振り向けば、そこにいたのは黒い野獣。





大きく息を吸い、そして一拍置いてから…






「きゃ――――――!!!」






私の大きな悲鳴に野獣が怯んだ隙に、走り出す。
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