堕ちても君と
「何だこいつ?悪魔じゃない」






私を睨んでいる悪魔の後ろから、もう1人悪魔が出てきた。






見た目は2人とも変わらず、ただ何となく私の目の前にいる悪魔の方が男っぽい顔をしている気がする。






「あの、私、天界から…」






言いかけたところで、目の前の悪魔が思い切り目を見開いた。







「天界?まさか、そんなことが……。おい、ルカ。アレン様の元へ参るぞ。」







ルカと呼ばれた悪魔が、気だるそうな顔を見せる。






「本気かよ~?こんなのほっとけばいいだろ」
< 9 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop