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登場するのは人。幽霊・化物が出てくるわけではない。 けれどどうしてここまでおどろおどろしいのか。 この物語を読んだら、きっと思い込みという感情が恐くなる。
短編です。 しかしながら短編である必然性があります。 話を無駄に膨らませず、被害者と加害者のありのままを描くことにより理不尽ではない理不尽さを、人の情念が導く誰にでも至る可能性がある狂気を独特の手法で書ききっています。 もう一度繰り返します。 作品には適度な長さがあり、無理に膨らませて長編にする必要は無い。 この作品を読んで、その意味を実感してください。 もう一つ。 この作品の根底にあるのは決して『恐怖』などではない。 この作品の根底にある本当のものは『純愛』だ。 一途な愛とは、時として他者から見た『恐怖』に変わる。
怖かったです(>_<) 短編でも、充分に伝わる心理。 女性に対する価値観が不誠実な男。 思い込みから男に妄想を持ち続ける女。 結果は………。 是非読んで下さい!