【短編】魔法使いとシンデレラ
「僕は君に舞踏会へ行ってほしくないんだ。シンデレラ、君が好きなんだよ」
もう正直に言ってしまおう。
何も言わないまま終わってしまうのは嫌だから。
「とても綺麗で、優しくて、頑張り屋さんで、しっかり者の君が大好きなんだ」
シンデレラの目をまっすぐ見てはっきりと言った。
心臓が激しく脈打って爆発しそうだ。
血がのぼって来たのが分かる。きっと今の僕の顔は真っ赤に違いない。
一瞬、驚いたシンデレラはすぐににっこりと笑って言った。
「ありがとう。本当は舞踏会なんて行きたくないの。私もとっても優しい魔法使いさんが大好きなのよ。魔法使いさんさえいてくれれば、綺麗なドレスもガラスの靴もいらないわ」
信じられない。まさか、シンデレラも同じ気持ちなんて。
「本当に……?」
「本当よ。会ったこともない王子様より、いつも私の話しを聞いて、落ち込んでいる私を慰めてくれる魔法使いさんの方が大切なの」
夢みたいだ。でも、夢じゃない。
シンデレラの顔も赤く染まっている。僕とおそろいだ。
「このままカボチャの馬車に乗って僕の家に来てくれるかい?」
緊張して少し震える声で聞いてみる。
「もちろんよ」
シンデレラは魔法をかけた時よりも嬉しそうで幸せそうな顔をして笑った。とても綺麗だ。
魔法使いと結ばれたシンデレラ。僕は王子様じゃないけれど、君を世界一幸せにできるかな。
そう聞いたら君は、私はあなたといられるだけで幸せよ。と僕の大好きな笑顔で言ったんだ。
こんな『シンデレラ』も良いだろう?
もう正直に言ってしまおう。
何も言わないまま終わってしまうのは嫌だから。
「とても綺麗で、優しくて、頑張り屋さんで、しっかり者の君が大好きなんだ」
シンデレラの目をまっすぐ見てはっきりと言った。
心臓が激しく脈打って爆発しそうだ。
血がのぼって来たのが分かる。きっと今の僕の顔は真っ赤に違いない。
一瞬、驚いたシンデレラはすぐににっこりと笑って言った。
「ありがとう。本当は舞踏会なんて行きたくないの。私もとっても優しい魔法使いさんが大好きなのよ。魔法使いさんさえいてくれれば、綺麗なドレスもガラスの靴もいらないわ」
信じられない。まさか、シンデレラも同じ気持ちなんて。
「本当に……?」
「本当よ。会ったこともない王子様より、いつも私の話しを聞いて、落ち込んでいる私を慰めてくれる魔法使いさんの方が大切なの」
夢みたいだ。でも、夢じゃない。
シンデレラの顔も赤く染まっている。僕とおそろいだ。
「このままカボチャの馬車に乗って僕の家に来てくれるかい?」
緊張して少し震える声で聞いてみる。
「もちろんよ」
シンデレラは魔法をかけた時よりも嬉しそうで幸せそうな顔をして笑った。とても綺麗だ。
魔法使いと結ばれたシンデレラ。僕は王子様じゃないけれど、君を世界一幸せにできるかな。
そう聞いたら君は、私はあなたといられるだけで幸せよ。と僕の大好きな笑顔で言ったんだ。
こんな『シンデレラ』も良いだろう?