王子様たちのお姫様!?
――2年1組――



朝から川崎先輩に会った。


川崎先輩は、僕のことが好きだ。



なーんで、こんな僕なのか分からない…。



中2のときに告られたけど今だに保留のまま。



川崎先輩は、かわいくてタメのあいだでも人気があった。



川崎先輩と仲がいい僕は、しょっちゅう手紙を渡したり中間役をさせられた。



僕がこの学校に入ったのは、川崎先輩がいるからだ。


僕だって川崎先輩に好意はある。



でも、恋をしたことないから「好き」っていうのが分からない。



「なぁ、佐藤。川崎先輩がこの高校にいんの知ってたのか??」



こいつは、皆川で僕がこの高校に誘った。



「え??さあ…??」



返事を曖昧にした。



僕は、川崎先輩に告られたことを誰にも教えてないからだ。



「やっぱ、可愛いよなあ。川崎先輩。俺、中1ん時からファンだもん。」



皆川が川崎先輩が好きな事くらい知ってる。



だから、こいつには絶対言えないんだ。
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