【短編】それでも秘密☆
ブンブンと腕を振り、リョウの手を外す。


「そんなに俺の事嫌いなの?」


もう…

なんでそんな淋しい顔すんのよ!!


「べっ…別に!手繋がなくたって歩けるでしょ?!」


「そっか!そう言うことか♪」


どう言うことよ…。


結局、肩を並べて歩く。


なんでこいつ、ヘラヘラしてんの。


隣りを歩くリョウはニコニコしていた。


あたしのこと好きだって言ってたからか…。
自惚れたくないな。


だって…あたしの過去を知ったら、



きっと、もう近寄ってこないだろうし。


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