【短編】それでも秘密☆
「なななっなんでもありません!」


「ん?ユカリ?」


もう!!

助けてぇ!!


リョウを無視して教室まで猛ダッシュ。


ルリのとこに息を切らして戻った。


「どーしたのよ、ユカリ?」


「いや…」


「ひどいよぉ、ユカリぃ~置いていくなんてぇ~!」


早足…。


「ねぇ、リョウくんってユカリの飼い犬みたいね。」

へ?

「だって、いつも尻尾振ってるもん。ユカリにだけ。」


犬?



「ルリちゃん、俺がなんだって??」


「いやっ、なんでもないよ?」

「そっ?」


リョウって、いつも笑ってる。


癒されるって言うか…安心するって言うか…。


犬だったんだ…。




(んなわけないか。)



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