【短編】それでも秘密☆
バレて嫌われるなら…

あたしから避けたほうが楽かもしれない。


リョウには元ヤンは似合わないか…。


そりゃ…

あの笑顔…落ちる奴たくさんいるんだろうな…。



あたしは、自分の中に確かにリョウが存在していることをやっと気付いたのだ。


遅すぎたな…。




「何してんの?!」

あたしの横から、聞き覚えのある声がした。





「…リョウ…。」



なんで?



「ユカリ、大丈夫?ほっぺに傷付いてる…」


そう言って、リョウはあたしの左頬に触れた。


自分の気持ちに気付いてしまったあたしは、ドキドキが止まらなくなった。



「ユカリに…石ぶつけたの誰だよ?」



リョウ…?


聞いたことのないリョウの低い声。



「ユカリに…次、手出したら許さねぇ…。早く消えろっ!オメーらみてぇなブスの顔なんか見たくねーんだよっ!!」


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