【短編】それでも秘密☆
もう…

リョウの笑顔見れないんだね。


あたしにだけ振ってた尻尾も…どっかの誰かんとこ行っちゃうんだ…。



「ユカリ…今までごめんね?」


なんで謝んの…?


謝るのはあたしのほうだよ…。



「ユカリの幸せが…俺の幸せだから。…本当は、俺が幸せにする予定だったんだけどね。」


そう言ったリョウは…今にも泣き出しそうだった。



「リョウ…?」


一歩づつゆっくり近付く。


リョウを抱き締めたい…。


右手を差し出した。



その瞬間…

あたしの右手は空気を掴んだ。



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