【短編】それでも秘密☆
あたしの為に泣いてくれてる?


「もうさ…ばらしちゃいなよ…。回りから言われるより、自分で言っちゃえばさ…またちょっと違うかもしれないよ?」


ルリは泣きながらまた続ける。


「全部話してさ、受け入れてくれたら、それはリョウくんの愛が本物って事だし、受け入れてくれなきゃ、それまでの男ってことでスッキリするよ。」


あたしは、ルリの言葉に何も返せなかった。

ただ呆然と聞いていた。


けど、ルリの言ったことは間違いじゃない。


リョウは…

受け入れてくれんのかな。



「ルリ…あたし言ってみるよ。…うん…決心ついた。ウジウジしてるあたしはあたしじゃないもんね。」

「…ありがと、ユカリ」

「こっちこそ、サンキューね。」


ルリ、

あたしはあんたのその強さが羨ましいよ。


本当にありがとう。



< 34 / 57 >

この作品をシェア

pagetop