杭を抜きに来た。
キーンコーンカーンコーン
お昼休みがやってきた。

(太一)「今日もやりますか!?」

(俺)「ハイハイ(笑)」

俺と太一は毎日お昼のパンを賭けてジャンケンしている。

太一はいつも最初にグーを出す。 

本人もその癖にきずいていない。だから大体俺が勝っていた。 

(俺、太一)「ジャンケンホイ!」

結果は一目瞭然、

(俺)「ヤキソバパンとカレーパンな!」

(太一)「チッ!またかよ」

(俺)「あとコーヒー牛乳もな!」

(太一)「飲み物は自腹だぞ!」

(俺)「ハイよ!」

太一は悔しそうに学食に向かった。 

教室の入り口で大きなこえで俺の名前を呼ぶ奴がいる。

「ナ〜リ〜ト〜!」

幼なじみの里奈だ。

明るくて陽気で男女から人気の俺の幼なじみの
《大畑 里奈 》(おおはたりな)だった。

俺は余りにも懐かしかったので

「おうっ!久しぶり!」

なんて言ってしまいそうだった。

この時はしょっちゅう会ってるんだったな……

里奈は俺を見つけるとすぐに駆け寄ってきた。
(里奈)「ジャジャーン!」

(里奈)「里奈特製のサンドイッチ〜」

(俺)「お前は相変わらずだなぁ」
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