杭を抜きに来た。
野球部の佐山は1年にしてエースピッチャーで女子からはかなり人気らしい。

(俺)「で、里奈はなんて?」

(太一)「それがよー振ったらしんだよ!」

(太一)「なんでも理由が好きな人がいるから、らしいんだよ!」

(太一)「それって、お前の事じゃねーの?」

(俺)「ハハッ!無いよ絶対(笑)」

(俺)「幼なじみだぜ俺と里奈は」

(太一)「でもアイツお前の事になると、すっごくムキになるしなぁ」

(俺)「中学の時とかスカートめくりとかやってたから恨んでんじゃない?」

(太一)「そんなもんかなぁ」

(俺)「そんなもんだよ」
(太一)「じゃあ明日里奈に直接聞いて見るか」

(俺)「そうだな」

(太一)「ところで、ナリト〜!」

(俺)「うん?」

(太一)「お前の好きな人教えろよ」

(俺)「あぁそうだな、同じクラスの〜」

(太一)「クラスの〜」

(俺)「内田 真樹かなぁ」

(太一)「おぃおぃおぃマジかよ!お目が高過ぎるよ」

(太一)「内田さんは彼氏作らないで有名だろ」

そんな事は知っていた。でも2回目の人生だ。杭は残したくなかった。
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