約束の場所
二人で笑いあっていると
「舞〜…待ってよお…」
息をものすごく切らしながら、莉子がちょこちょこ走ってきた。
「は!?莉子、うちと一緒に走ってきたんじゃなかったの!?」
「だって…舞、足速いんだもん」
舞は確かに足が速い。
小学生からずっとリレーの選手だったりする。
でも、でもね莉子…。
もっと早く着けたはずなんだけど…
「莉子、あんた遅すぎ…」
「ううっ…」
莉子は背が小さい。
ま、ちょこんとしてて私は可愛いと思う。