green day
わたし
青すぎる空に
真っ白な強い日差し
今日も暑くなりそうだな、
なんて一人思いながら
クーラーの効いている教室から
外を眺めるわたしは
トウドウ チエ
藤堂 智淮
派手でも地味でもない
いわゆる、普通の高校生。
成績はまあまあ、
顔も騒がれるほど可愛くないし、
スタイルも普通。
どこにでも居そうなタイプだと
自重する。
「智淮〜?お昼行こっ!」
茶髪の元気なこの子は
オカヤス ユウ
岡安 優
目がおっきくてショートボブの優は
隣の南高に功くんっていう
イケメンの彼氏がいる。
俗に言うリア充。
でも、優のノロケは
全然嫌味に聞こえないんだ。
だから、
こんなわたしと話が合うのかも…。
そんなことを考えていると
いつもの可愛らしい笑顔を
振りまいて話かけてきた。
「智淮!きいてきいて!!
明日ね、功が智淮も一緒にご飯どうか?って!もちろん来るでしょ?」
別に断る理由もないわたしは
「うん!功君によろしく言っといて」
と、ひとつ返事で答えた。
このときはまだ、
この先起こることなんて
わかるはずもなく
これから起こる出会いにも
気付くはずがなかった。
ねぇ、洋介。
あなたと出会えたのは
偶然じゃなくて
必然だったんだと思うよ。
買い被りすぎかも知れないけど
本当にそう思う。
わたしは
洋介と巡り会えて
本当に幸せでした。