とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう



どうやら、隣の席らしい。

思わず凝視してしまうと


「? あ、お隣さん?よろしく!」


ニコッと、笑いかけられた。

眼鏡のせいで口元しか見えない。
めっちゃ不気味。


「私、アナタの嫌いなタイプだと思うけど」

「え?」

「見た目で判断するの」


まあいたって普通の性格ですがね。

これで引いてくれるかと思いきや


「でも、あなたは悪口言わなかったから!」


言うのが面倒くさかったから。
とは言わないでおいた。



「名前は!?あ、私は愛莉!愛莉って呼んでね!」

「大宮晴菜。大宮さんって呼んでね、水木さん」



このとき由宇は「温度差ww」と、爆笑していたらしい。




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