とりあえず王道に現実主義者を混ぜてみよう
さて、
先ほど言ったとおり、私の学校には王子様がいます。
まぁ、アレです。
「キャーッ!王子様が登校なされたわ!」
「いつ見ても麗しい…っ。」
「あの美貌で、族でも強いんでしょう?」
「総長なんですって!」
王道ですね。
いつも八時ピッタリに登校する、鋭く切れ長の目に、サラサラの金髪、着崩した制服。
そして……
学年二位の秀才で、有名な族の総長。
名前は、龍崎 海翔(リュウザキカイト)。
厨二な名前乙だと思う。
ファンクラブはあるし、まぁ族の総長だから、男からも尊敬されている。
そして
「晴菜ー!海翔様が来たわよ!」
「えー、本当!?」
そんな私もファンクラブの一員。